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仮想通貨の所得計算のやっかいなところ①~仮想通貨時価の取得~

仮想通貨の所得計算で普通にやってもできなさそうなところ~仮想通貨時価の取得~

仮想通貨の所得計算で何が一番難しいかというと、おそらく
「交換時の時価の取得」
です。


両替に所得税???

「両替なのに所得税かかるの?」という方もおられると思うのですが、仮想通貨の交換については所得税がかかります。

手放した仮想通貨を売って、
交換で取得した仮想通貨を買ったものとして処理することになります。

「時価」という概念は割と税法の中に出てくる概念です。

たとえば
相続税法第22条には
相続、遺贈又は贈与により取得した財産の価額は、当該財産の取得の時における時価により・・・

という条文があります。

この時価という表現ですが、通常は「その日の価格」程度の意味になります。

「そんなに大きな値動きをしない」
のが普通の資産です。

1日でそんなに時価が上下しません。税額計算でそこまで影響がありません。

しかし、仮想通貨は違います。
秒単位で大きく価格が値動きします。

あさ1,190,000円でも,夕方には1,098,000円になっていることも普通にあります。
取得価額が10万円も違うものを1000単位で取引していたらどうでしょうか?

1億円も所得計算で違って来ます。

皮肉なことに仮想通貨の各社の取引履歴にはすべて秒単位で取引日時があります。

ブロックチェーンが優秀であることがわかりますが、これを秒単位で時価を取得する側となると本当に大変です。

取引所がつけてくれればいいのですが、現時点ではどこの会社の取引履歴にも仮想通貨の時価はついていません。。。

[2/18追記]ーーーー
※これについては状況が変化しました。Bitflyerが先週あたりに取引履歴のフォーマットを変更しました。

そして、所得計算を無料で行うサービスをはじめたようです。
tax@cryptact
というサービスです。

税理士法人が行っているわけではないので、確定申告を受け付けてくれるわけではないですね。
あくまで「仮想通貨所得計算」の「計算機」の提供みたいです。

※基本的には電卓の提供ということではあるものの、無料サービスということもあり算出した数字に責任は持たないみたいですね。
このサービスを使って確定申告を納税者がするのはまだしも、税理士がするのはリスクありということでしょうか。。

一方で、確定申告を依頼したいときは税理士の紹介というものを行っているみたいですね。
納税者にとってはだいぶ助かるサービスです。
ーーーーーーーーー

納税者が自分で
もしくは
依頼を受けた税理士が取得するわけですが、これが非常に大変です。

税金計算でなく投資の場面ですと、時価というのは通常、最新の価格です。
最新の価格以外そこまで気になりません。

どの取引所も最新の時価については結構簡単に手に入ります。

2017年中の時価はどうでしょうか?

3月8日7時47分24秒のビットコインの時価。。。?

そんなに簡単には手に入りません。

実に厄介です。

それで、「仮想通貨の交換」が大量にある納税者の確定申告は飛躍的に大変です。

もちろん税額を多めに計算すれば、税務署には怒られないでしょう。ペナルティもありません。

しかし、税金は多額にとられます。。

正確な時価をしっかり取得して計算をするのはなかなかに大変です。

このサイトでも多少貢献できればとツールを作成しました。右側に出ていると思います。

仮想通貨の時価取得ツールです。ご活用ください。

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